古銭の種類を紹介するサイト

色々な古銭の種類や歴史を紹介します

穴銭

【天正通宝】豊臣秀吉が恩賞用に作った古銭

投稿日:2018年11月19日 更新日:

天正通宝は天正15年(1587年)に豊臣秀吉によって発行された古銭です。
形は基本的な穴銭と同じく、円形の硬貨で正方形の穴が開いています。刻まれた文字は「天正通寶」で裏面は基本的に無地となります。
素材が金の金銭と銀の銀銭があり、素材的にも骨董価値的にも非常に価値の高い古銭です。
流通目的に銅銭も作られたという記述が見つかっていますが、その詳細は現在では不明です。

 

天正通宝の起こり

天正通宝は通貨として使われるのではなく、秀吉が恩賞用に作ったとされています。

これ以前に日本で発行された古銭は皇朝十二銭までさかのぼらなくてはなりません。最後の皇朝十二銭である乾元大宝が鋳造されたのは958年なので、その間の600年もの長きにわたり日本では貨幣を作ってはいませんでした。600年というと現在から考えると室町時代になります。それほどの長き時を経て硬貨の鋳造を再開したというのは、豊臣秀吉の偉業の一つではないでしょうか。

明から輸入していた「永楽通宝」を模して作っています。

 

現在における天正通宝の価値は

基本的には褒章用として作られたもので、製造枚数が多くないことから天正通宝という古銭にはかなりの価値が付いています。

種類として、素材の他に文字の大きい「大字」と文字の小さい「小字」がありますが、価値としては大字の方が高く、日本貨幣カタログによると大字は40万~80万、小字で15万~40万となっています。ただ、これは銀銭の天正通宝の価値なので、金銭ならもっと高い価値がつくと予想されます。

「永楽通宝」の場合、銀銭が4万~30万なのに対し、金銭は100万~400万円となっているので、「天正通宝」も金銭なら100万円以上の価値が付く可能性は非常に高いです。

もっとも、古銭なので価値はその状態によって大きく上下します。きちんと保存されていた状態の良いものは高い価値が付きますが、保存状態が悪かったものや使用感が激しいものはやはり価値が下がってしまいます。上記の価格はおおよその目安と思っておいてください。

-穴銭

関連記事

no image

【慶長通宝】小字・大字・宝頂星など

慶長通宝は、江戸幕府によって1606年(慶長11年)に鋳造された銅銭です。(諸説あり) 形は一般手にな穴銭と同じく、円形で中央に正方形の穴が。表面には「慶長通寶」と刻まれていて、裏面は無地となっていま …

no image

【文禄通宝】安土桃山時代の古銭

禄通宝は安土桃山時代に豊臣秀吉、もしくは豊臣氏の二代目である豊臣秀次によって発行された穴銭です。 鋳造が開始したのは文禄元年頃(1593年)。文禄時代は1593年~1596年のわずか4年間足らずの短い …

no image

【寛永通宝】江戸時代に流通した穴銭

寛永通宝は江戸時代に流通していた貨幣です。鋳造は1636年(寛永13年)からはじまり、幕末まで作られ続けました。 形は一般的な古銭と同じく、円形の中央に正方形の穴があいたもので、表面に寛永通宝(寛永通 …

no image

【皇朝十二銭】1000年以上前の流通貨幣

皇朝十二銭は、西暦708年から963年の間に日本で鋳造された古銭です。 名前の通り12種類あり、どの古銭も円形に正方形の穴が開いている、いわゆる穴銭に分類されます。 12種類のうち10種類まで素材を銅 …

no image

【永楽通宝】明製のものや太閤金銀銭など

永楽通宝は、素材は銅でできていて、形は一般的な穴銭と同じで円形の真ん中に正方形の穴が開いています。 表面に刻印されている文字ですが、「永樂通寳」が上・下・右・左の順で刻まれています。 平安時代から江戸 …