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【明治通宝】日本初の西洋式印刷をしようした近代紙幣

投稿日:2018年11月20日 更新日:

明治通宝は、明治時代に発行された紙幣で、日本ではじめて西洋式印刷術を使用した近代紙幣として知られています。
額面としては次の種類があります。
100円、50円、10円、5円、2円、1円、半円、20銭、10銭

発行開始は1872年で1899年まで使われていました。

現在の紙幣とは違い、明治通宝は「不換紙幣」というものになります。現在の紙幣は「兌換紙幣」です。
お金には「金属のお金」と「紙のお金」の二種類があり、兌換紙幣は金属のお金と交換ができる紙幣になります。逆に不換紙幣は、金属のお金とは交換は成り立たず、国や政府が信用によってのみなりたっている紙幣になります。
明治通宝は不換紙幣なので、金貨や銀貨などとは交換のできないお金だったということですね。

 

明治通宝の歴史

明治政府は戦争の軍事費を賄うために大量の紙幣の発行をする必要がありました。明治通宝ができるまでに使われていた紙幣は、官民どちらで作ったものでも流通していて偽札も大量にあったことから、近代の共通通貨である「円」の導入とともに、新しい紙幣の導入する必要がありました。それがこの明治通宝です。

当時の日本には西洋式の印刷術がなかったので、新紙幣を西洋に依頼しようと考えました。最初はイギリスへ発注予定でしたが、ドイツの偽造防止技術に目を付け政府はドイツのドンドルフ・ナウマン社へ印刷の発注をしています。この事から明治通宝は別名「ゲルマン札」とも呼ばれていました。

この新紙幣は今までの野暮ったいデザインとは違い、斬新でデザインで民衆からのうけもよかったので、それ以前に使われていた「太政官札」「府県札」「民部省札」「為替会社札」などの旧紙幣は回収される運びになりました。

しかし結局のところ、明治通宝もサイズやデザインの面で偽造が簡単だったため、新紙幣に切り替えたところで偽札の防止にはなりませんでした。
また、日本の高温多湿な気候と洋紙が合わず、変色や損傷を招く事となります。

その後は、ドイツから明治通宝の技術や原図をもらった政府は、明治通宝の日本での国産化に成功。後の戦争への軍事費に使用されます。

 

現在における明治通宝の価値は

明治通宝の100円と50円は、取引例が少なく日本貨幣カタログにも価格が載っていないとても希少価値のある紙幣となります。
もし価値をつけるとすれば、1000万円は超えるのではないかと予想されます。

10円札は15万~110万、5円札は25万~140万、2円札は7万~30万、1円札は1万~10万、半円札は1万2千~10万、20銭札は8千~6万、10銭札は4千~3万5千くらいの価値がつき、どのお札も状態によってだいたい7~10倍くらいの金額に開きがあります。

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