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【皇朝十二銭】1000年以上前の流通貨幣

投稿日:2018年11月19日 更新日:

皇朝十二銭は、西暦708年から963年の間に日本で鋳造された古銭です。
名前の通り12種類あり、どの古銭も円形に正方形の穴が開いている、いわゆる穴銭に分類されます。

12種類のうち10種類まで素材を銅で作っていましたが、後の2種類には銅のほかに鉛も使用されています。

 

皇朝十二銭の歴史

貨幣制度を整えるため、古来中国の唐の開元通宝を見本にして作られました。
目的としては平城京を遷都する際に必要になる経費を、この皇朝十二銭で賄うためだと言われています。

最初の皇朝十二銭は和同開珎で、これは長らく日本最古の貨幣とされてきました。しかし近年では富本銭や無文銀銭などが見つかり、硬貨としては最古のものではなくなっています。(一般流通した貨幣の中では以前として最古のものにはなります)

和同開珎の作られた頃は国内の銅資源も豊富で比較的大きいものでしたが、後から作られたものほど大きさや銅の含有率が減り、貨幣としての価値は低くなっていきました。

皇朝十二銭は、中国銭を薄く小さな皇朝十二銭に偽造した両替詐欺が横行していました。また、新しい貨幣を作った時に、前の貨幣は10分の1の価値(新銭1枚に対して旧銭10枚で交換)と政府が設定したため、庶民から貨幣に対する信頼は失墜し、最終的に発行されなくなります。

皇朝十二銭が発行されなくなってから、次に作られる事になる慶長通宝は600年以上経ちますが、その間は中国銭(宋銭、元銭、明銭)を輸入し使用する事となります。

 

皇朝十二銭の種類

708年に作られた和同開珎から、958年の乾元大宝まで12種類の皇朝十二銭があります。

・和同開珎
・万年通宝
・神功開宝
・隆平永宝
・富寿神宝
・承和昌宝
・長年大宝
・饒益神宝
・貞観永宝
・寛平大宝
・延喜通宝
・乾元大宝

 

皇朝十二銭の価値

皇朝十二銭は作られてから1000年以上も経過しているため、経年劣化による損傷具合が古銭によって様々です。
さらに古銭には「手変わり」とよばれる差異があり、同じ名前の皇朝十二銭でも10万円以上や100万円以上といった違いがでるなど、1枚1枚値段は大きく変わります。

また、市場に出る数も少ない事から正確な相場のようなものはなく、いわば時価のような価格で価格で取引されています。
日本貨幣カタログによると、安物で4万円、高いものなら550万円となっています。

12種類の中で特に価値があるとされているのは、和同開珎、隆平永宝、富寿神宝、饒益神宝、乾元大宝あたりです。

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