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【国立銀行券】最も高額な旧紙幣

投稿日:2018年11月21日 更新日:

国立銀行券とは、明治初期に国立銀行が発行した紙幣です。
国立銀行券は2種類にわかれ、兌換紙幣の旧国立銀行券と、不換紙幣である新国立銀行券にわかれます。

 

旧国立銀行券について

まず旧国立銀行券ですが、これは国際的に金本位制の採用が進む流れになり、日本でも金本位制を採用しようとし明治政府が作った紙幣です。(※金本位制とは国の貨幣の価値を金に裏付けられた形にするもの)

1872年に国立銀行条例を制定した政府により、民間に4行の国立銀行が作られました。そしてその次の年の1873年に兌換紙幣としてこの旧国立銀行券が発行されることになります。

旧国立銀行券の額面的には20円、10円、5円、2円、1円の5種類あり、大きさはどれも80mm×190mm。
図案には日本神話や歴史的な出来事が採用されています。以下、それぞれの図案を紹介していきます。

旧国立銀行券20円
表…素戔嗚尊と八岐大蛇(スサノオとヤマタノオロチ)
裏…古代神話

旧国立銀行券10円
表…雅楽演奏
裏…神巧皇后征韓

旧国立銀行券5円
表…田植えと稲刈り
裏…日本橋と富士山

旧国立銀行券2円
表…新田義貞と児島高徳
裏…宮城

旧国立銀行券1円
表…田道将軍と兵船
裏…元寇の役

 

新国立銀行券について

1873年から運用が開始された旧国立銀行券でしたが、金貨が不足した事で経営不振に陥り、3年後の1876年に国立銀行条例が改正さし不換紙幣の発行が認められる事になりました。そうなってからは4行だった国立銀行の数も急増し、新国立銀行券が不換紙幣として発行されるようになりました。
この新国立銀行券は日本ではじめてつくられた

新国立銀行券の額面は5円と1円の2種類です。5円には鍛冶屋の図案が採用されているので「かじや5円」、1円には水兵の図案が採用されているので「水兵1円」と呼ばれています。

新国立銀行券5円
表…鍛冶屋
裏…エビス
大きさ…89mm×174mm

新国立銀行券1円
表…水兵
裏…エビス
大きさ…74mm×156mm

 

現在における国立銀行券の価値は

国立銀行券には日本の旧紙幣の中で最も高い価値がついています。
旧国立銀行券の20円や10円はその発行枚数が少ない事もあり、極美品なら1000万円を超えることも!
5円でも数百万円、2円1円なら数十万円の価値が期待できるという、とんでもなく貴重な古銭です。

新国立銀行券は5円が20万~120万、1円が9万~90万くらいで、状態や発行した銀行によってその評価は変わってきます。

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